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5月, 2021の投稿を表示しています

大切な人の大切なことを

  「大切な人の大切なことを大切にする」 この本に書かれている内容で、今回強く残った一言です。 これを見たとき、考えさせられました。 じぶんはどこまで深く考えられているだろうと。 家族の、家猫の、仲間の、関わる人たちの、そして自分の。 大切なことをどこまで知り、 それを大切に「しようとすること」を いったいどれくらいできていたのだろう。 もちろん必要なことも多くあるけれど、 やらなければいけないことに目がくらみ、 じっくり観たり聴いたり触ったり、 五感を向けきれていなかったんじゃないか…と思うのです。 あらためて感じる 五感を使って向き合えたときの 深さと安らぎ。 大事にしたい。そんな言葉です。

人生とロールプレイングゲーム②

  ・・・モンスターが現れた!最初のモンスターといえば青いあいつ、そうスライムだ! ・・・え?まぁ、いいじゃない笑。 初めてのモンスター。スライムでも大変。武器は素手のみ、防具はぬののふく。攻撃力も防御力もない。 みんなスライムに必死なんだよ。やみ雲に、がむしゃらに、ひたすらスライムをたたくんだ。どんな人でも、ね。 . . やったね!やっつけられたじゃないか!きみは経験値を1得た。きみの努力の成果。目には見えない、きみの成長。 そうしてはじめは只々ひたすら、スライムと戦っていくんだ。 地味で、目立たなくて、つまらないけど、そこを経験しないとみんな大きくなれない。だっていきなりドラゴンじゃほんとにやられちゃうだろ?大事なことって、地味なんだよ。 . . お金ももらえるね。ちょっとだけどね。そうやって自分の蓄えを増やしていくんだ。 きみのその努力は、レベルが上がるということで表される。 力が上がったり体力が上がったり頭脳が上がったり。すごいね。がんばった。これできみはスライムベスにも戦いが挑めるようになったんだ。 ・・・知ってる?オレンジのスライムだよ。 スライムベスを倒すと経験値が2もらえる。そうやって成長していくと得られるものが増えるんだ。 でも、勝てないやつが出てきた。やられそうだ。スライムベスより強いモンスター。 . . ・・・そう、ドラキーだ。こうもりのやつだよ?最初はなかなか苦労するよね。 そんな時、きみは村へ戻って作戦を考える。 いいんだ、村へ戻って休んで体力回復して、体勢を立て直そう。 疲れたら、休めばいい。とてもシンプルなことなんだ。 そこで自分をより強くするために、武器屋へ行くことを思いつく。素手じゃちょっと辛いからね。 そんな時、きみはお金を使うんだ。 自分をよりよくするため、今より高い世界に自分を連れていくため。そんな可能性を与えてくれる道具だ。 . . さぁ、これでまた新しい世界へ向かうことができる準備ができた! 新たなモンスターにも対応できて、次のステップへと進んでいける。 成長したきみは、魔法が使えるようになった。 自分の大きな武器になる、素敵な能力が身についた。その能力はまた、新たな可能性を広げてくれるよ。 . . でも、どうしても先に進めなくなるときだってある。自分がどこへ向かえばいいのか、何をすればいいのか。必ずあるんだよ。 ...

人生とロールプレイングゲーム①

  小さい頃はテレビゲームが大好きな子でした。 コツコツとレベルを上げて強くなっていくことが楽しかったのか、父親のデータの分まで好んでコツコツレベル上げをしていたそうです。 一発逆転のようは作戦は、羨ましいけどあまり得意ではなかったように憶えています。 . そんな経験もあってか、大学のころ部活の後輩がこれからについて悩んでいたときに、 ゲームの経験を通じた話を作ったことがあります。 . それが『人生とロールプレイングゲーム』 . 10年以上経ったいま、自分が歩いている人生を振り返っていたらふと思い出したので、 こんな深夜ですが、長々つらつらと書き起こしていきたいと思います。 よろしければお暇な時にお楽しみくださいませ。 . . * . . 人生とロールプレイングゲーム。 そう、人生とロールプレイングゲームはよく似ているところがありませんか。 そんな中から、改めて気づかせてくれることがあると思うんです。 ちょっとずつ、想像していきましょう。 ————— あるところにひとりの主人公がいる。 そう、それはどこにでもいる村人だ。もちろんまだ戦う力も知識もない。だってみんな初めはレベル1だから。 まずは村の中を歩き回ることから始める。 自分が何をすべきなのか、しなきゃいけないのか、村を探索する。 あ、薬草を見つけたね。これで薬草とは何か、そしてダメージを負ったときに回復できるものを得たんだ。 回復できるものごとを持つこと。初めに手に入れるんだね。 . 近所の人の話を聞いてまわっていると、どうやらきみは村より北にある森へ行く必要があるようだ。 村の外はモンスターが出る。初めての村の外は怖いと思うよね。 でも外へ出るその一歩が勇気の証。勇気はかけらでもいい。まずは勇気を持ちたいという気持ちからだよ。 . 勇気のかけらを手に入れたきみ。 . さぁ、村から1cm外に出た! きみは今、間違いなく勇気を出したんだ。がんばったね。自信を持っていいことだよ。 魔王を倒す勇者でも、初めはこの一歩だったんだ。 そこには今まで見たことがない世界が広がっている。 目に見えるもの、耳に聴こえるもの、その全てが何らかの(例え感じることのできないくらい小さいことでも)きみを刺激し、きみを創る。 そのとっても小さな積み重ねが、紛れもない、ただ一人のきみを築いていくんだ。 . . . ・・・!モンスタ...

  ものをつくっていると、度々「自分はこの作品の一役を担っているにすぎない」と思うことがあるのです。 創始でもなければ完結でもない。その通過点の担当、または一役であることを認識させられます。 作品の部材をつくってくれる人、その材料をつくってくれる人。 羊の毛を刈る人、洗う人、育てる人。 電気をつくる人、そのエネルギーになる過去の命や自然のもの。 そんな様々な連綿としたものの中で、 自分はたまたま巡り合わせで羊毛照明を仕立てていること。 作り手、作り役、そんな印象です。 でもそこに上下はきっとない。 お互いがお互いにできること、得意なことを出し合っている。 それを認め合って、尊重し合って、必要なところを提供し合って、生きる。暮らす。 あたりまえかもしれないけれど、忘れがちなこと。それを見失うと、謙虚さを失って傲慢になったり、敬いを忘れてしまってあたかも自分が偉いとなってしまう。 自戒もこめて、そんな意識を持ちながら、自分が持っているものに気づき、育てて、じゅうぶんに活かしていけるようになって、 いまの世に関わっていきたいと思うんです。 そんな想いが巡った夜更けでした