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人生とロールプレイングゲーム②

 ・・・モンスターが現れた!最初のモンスターといえば青いあいつ、そうスライムだ!

・・・え?まぁ、いいじゃない笑。

初めてのモンスター。スライムでも大変。武器は素手のみ、防具はぬののふく。攻撃力も防御力もない。
みんなスライムに必死なんだよ。やみ雲に、がむしゃらに、ひたすらスライムをたたくんだ。どんな人でも、ね。

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やったね!やっつけられたじゃないか!きみは経験値を1得た。きみの努力の成果。目には見えない、きみの成長。
そうしてはじめは只々ひたすら、スライムと戦っていくんだ。

地味で、目立たなくて、つまらないけど、そこを経験しないとみんな大きくなれない。だっていきなりドラゴンじゃほんとにやられちゃうだろ?大事なことって、地味なんだよ。

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お金ももらえるね。ちょっとだけどね。そうやって自分の蓄えを増やしていくんだ。

きみのその努力は、レベルが上がるということで表される。
力が上がったり体力が上がったり頭脳が上がったり。すごいね。がんばった。これできみはスライムベスにも戦いが挑めるようになったんだ。
・・・知ってる?オレンジのスライムだよ。

スライムベスを倒すと経験値が2もらえる。そうやって成長していくと得られるものが増えるんだ。

でも、勝てないやつが出てきた。やられそうだ。スライムベスより強いモンスター。

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・・・そう、ドラキーだ。こうもりのやつだよ?最初はなかなか苦労するよね。

そんな時、きみは村へ戻って作戦を考える。
いいんだ、村へ戻って休んで体力回復して、体勢を立て直そう。
疲れたら、休めばいい。とてもシンプルなことなんだ。

そこで自分をより強くするために、武器屋へ行くことを思いつく。素手じゃちょっと辛いからね。

そんな時、きみはお金を使うんだ。
自分をよりよくするため、今より高い世界に自分を連れていくため。そんな可能性を与えてくれる道具だ。

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さぁ、これでまた新しい世界へ向かうことができる準備ができた!

新たなモンスターにも対応できて、次のステップへと進んでいける。

成長したきみは、魔法が使えるようになった。
自分の大きな武器になる、素敵な能力が身についた。その能力はまた、新たな可能性を広げてくれるよ。

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でも、どうしても先に進めなくなるときだってある。自分がどこへ向かえばいいのか、何をすればいいのか。必ずあるんだよ。

そういう時はね、聞くのさ。人に聞くんだ。
知ってる人に聞き、自分より先に生きている人に聞く。
そうしてヒントを得て、次の目標の検討をつける。

いいんだ。わからないことは、素直に聞く。立派な行動だ。

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そうやって経験を積み、自分を進めていった時、ある転機を迎えるんだ。

・・・そう、ダーマしんで・・・要は職につくということさ。

きみの人生に大きく影響すること。
何になりたいかなんて、まだはっきりわからなくてもいい。
ぼんやり、こんなのもいいかなーくらいでいいのさ。
いろんな職業があることを知って、わからないことは・・・そうだね、聞いていいんだからね。

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また自分と向き合い、職を変えることもあるだろう。
転職することで新たな技・魔法・能力が身につくチャンスを得られるわけだ。

ただ、転職すると苦労することがある。レベルが1に戻っちゃうんだ。

そりゃ苦労するよ。だって今までひょいひょい倒してたモンスターにだってまた苦労しちゃう。

でも、それまでの知識・技術はきみの中に残ってる。
きみがまたレベルを上げて力をつけたとき、それまでの知識と技術はさらなる輝きを持つんだ。
そして確かな基盤となる。きみはそうやって大きくなって、新たな世界を体験し、人間として、人生を歩む。

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人生は経験値1の積み重ねだ。

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そしてそれはいつも、村から1cmでる勇気によって為されていくんだ。

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—————小さい頃は、テレビゲームをする為なら登校前の早起きも苦じゃなかったです。

親よりも早く起きて、暗い中、テレビの画面の光とともに。

そんな経験も、自分の一部にちゃんとなってるんだなぁと改めて感じます。
今でもきっと変わらない。村から1cm出る勇気をひねり出して、
今日も少しずつ歩んでいます。

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