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『石油】

かなり多くの、日本ではほとんどの人が関係を持っているのではないかと思う資源。


プラスチック、電気、ガソリン、直接は使っていなくても、

魚を獲るための船の燃料、オーガニック製品をつくるための機械を動かす電気をつくる火力発電の燃料、各地の有機野菜を届けるためのトラックの燃料、ログハウスを建てるために伐採するための道具の燃料。鶏肉の飼料を運ぶ船の燃料。ペットのごはんのパッケージ。このスマホ。


もはや、「普通に」暮らしていて、関わらないところがないように思われる。

自分を含め世の大人たち。その建前は、真を通しているのだろうか。


インテリアの仕事についていた時も、照明の仕事をしている今も、電気に少し近い関わりをしている。

どうしたらより良く電気と関わっていけるのか。

時に行き詰まり、時に忘れ、時に流されながら、この問いを抱えている。


まだ見えていない真実からは想像できないが、

この石油はいわば "過去の遺産" 。

みんな、遺産を消費しながら暮らしている。


石油というものを再生産できないのであれば、使った分だけ消えていく。地球の中にある資源とエネルギーを消費していっている。


だから、消費した分、もしくはそれ以上の、地球が回復するようにしていくことが必要なんだと思う。この星で、じぶんたちが健やかに生きるためにも、未来の子たちが安心して暮らしていくためにも。


循環。


いつか

石油がなくなったとき、わたしたちは存在を維持していけるのか。その人生の主導権を、他者に明け渡してはいないだろうか。


それには様々な測りがあると思う。すべては繋がっていて、切り口やスタートラインの問題だから。


仮に定説通り、石油が過去の生き物の遺骸であり、それを地球が変化させたものであるとするならば、

受け取っているのは存在しているものからのエネルギーであり、それは愛と呼ばれるものかもしれない。


その愛をどう意識して受け取るのか。そしてどう活かすのか。何に費やすのか。どれだけ、受け取っていることを感じるのか。


地球が回復する方法。

ぼくは、すべての存在が、自らを大切にすることから始まると思う。そしてその為に、己を知ることが必要になる。


.


電気が反応し、生じる光。

人はいわゆる発光をすることはないが、光を目から受け、利用していく生き物だ。

目以外への作用ももちろんあるが、そこから影響されることが多くある。

それは身体的にも精神的にも、活用している。生体リズムに影響し、心理作用にも影響する。


.


『その影響力を、他者に明け渡していないか』


.


煌々とした光に囚われていないか。眩しい画面にリズムを委ねていないか。夜という闇の必要性を考えているか。


石油というエネルギーとどんな意識で関わるのか。

ぼくはそこに灯りという切り口で関わり、小さな灯りから己を知ることへ繋がり、この生きている土壌と地球へと廻っていきたいと今は思う。


石油という粒子が電気に変わる。

電気という状態が、光を生む。

光という要素を利用して、灯りに置き換える。

灯りという要素を通して、心身に響きを発する。

心身の響く要素を知って、共振共鳴が起きる。

共振共鳴をつよくして、そのエネルギーを広げる。

そのエネルギーが広がって、調和を生む。

調和が生まれて、生きものと地球と和する。

生きものと地球と和すれば、生きやすくなる。

生きやすくなれば、楽になる。

楽になれば、豊かに暮らせる。

豊かさを感じられたら、幸せだと思う。

その幸せは、粒子となって己に再び取り込まれ、巡り、またすべてとつながっていくのだろう。


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道のりは長いように思えていて、今世でどこまで辿り着くのかわからないけど、

今在るものを活かし、いまできることをやっていく。

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