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じぶんの名前の漢字をみつめる

 昨日のコーチングセッションで

「コーチングでどこまでいけるか」のテーマから
「なぜ生まれてきたのか」というお題を提案した
(なぜ生きているのか、なぜ今ここにいるのか、という3つと悩んだが、移動中に前にいた車のナンバーが自分の誕生日だったので、上記のテーマに決めた)

その中で、
「どんな想いで、親は自分のなまえをつけたのだろうか?」
という問いをもらった

自分の名前は「大きな山」という意味だと言われた記憶があったので、
それをもとに話を進めていた

どんな想いを込めて、自分の漢字の選んだのか

そう思うと、自分の漢字の成り立ちをあまりはっきり理解していないことに気づいた
いろんな漢字は調べていたのに

そう気づいたら、なんとなく避けていた記憶が蘇った
以前に調べたとき、「大きな山」という意味とはちよっとずれていたのだった
そこの違和感から、避けていたのだと思う

家に帰って寝起きた朝、
あらためて、漢字の成り立ちを調べてみた


顕嶺

顕は
左側に日と糸、右側に人が含まれ、日の下で糸を紡ぐ人という解釈から
「はっきりしている。あきらかにする」という意がある。

嶺は
連なった山、頭上の冠、ひざまずく人の象形から、人が神の神意を聞くという意と
人の頭部を強調した象形から
「多くの山々をまとめるいただき」
という意がある。


これを捻じ曲げないで、素直に感じてみよう

多くの山々には、自己の興味関心や他との関わりを感じる
そのいただき
自分の興味・取り組みが集約される印象が湧く
しかしそこにあるのは山である
山の成長、変化、多様性の速度と多さを想像する

その集約された山のいただきで
日の光の下で穏やかに糸を紡ぐ人は
その糸になにを込めているのだろう
なにがみえているのだろう
その行為になにを意味しているのだろう

それぞれの山々がいただきに至るまでの経験から
はっきりとあきらかにしたものを内包し
日の下で糸を紡ぐ人

なんだか
極に達した穏やかさを感じる

他者からはどう映るのかな

むかしから
一本とんがった専門性を発揮することに憧れを抱いてきた
小さい頃から夢を持って、邁進して活躍する人が羨ましかった

それに憧れる自分
それを目指そうとする自分
でもなんだかその熱意が続かずにいた自分
そんな自分に自己嫌悪した自分

でも
今じぶんは
連なる山々を育んでいるのかもしれない
それぞれの山に気づき、日をあて、成長を感じているのかもしれない

そう思うと
じぶんの人生の歩み方は憧れとは違ってくる

いろんな山をみつけて、山の速度で変化と成長をして
そのいただきを目指せばいい

いや
もうそのいただきは持っているのかもしれない

その連なった山々の変化を感じながら
今はっきりとしているものを
日の下で糸を紡いでいればいいのかもしれない
あきらかにすればいいのかもしれない

慌てなくていいし、焦らなくていい
うんうん、そうかそうか
今そこはそうなんだねって
穏やかに眺めればいい
そこに現れる変化をそのまま受け止める
それはすべて、必要なことで、豊かなこと
無理に千切ったり、崩したり、変えたりしなくていい
そのままを眺める自分でいいんだ
じぶんにとっても、だれかにとっても、なにかにとっても

そこで生まれては死んでいく循環も
いのちの共存も
地球とつながる大地を
頭上に広がる空と宇宙を
みて、きいて、ふれて、かんじる

そして紡ぐ
その糸はきっと
たくさんの光の色を放ち
いろんな質の手触りから成る
シンプルで、しかも純粋で
はっきりしていて、でも織り込まれていて
練度があって、でも抵抗のない

…、

おとと
欲がでたな

ただ、紡ぐ

山々のいただきとして
紡いでいくんだ
このじぶんの土壌にあるものを感じながら
いのちの循環を受け入れながら
どこまでも続くような空に触れながら
漆黒の中の星の光を受け止めながら

山の時間で
かたちを成して
あきらかにしていくんだろうな


2022.4.29 Fri / 8:38



自分の名前を感じなおすことって
すごくおもしろかった
関心が湧く人いたらいっしょにやりましょう
あなたに興味があるし、多少のガイドにはなるかもしれません

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