今週は、なかなか大変だった。
飼い猫の琥助さんが膀胱炎になり、
夜通し泣き続けたり落ち着かずにいる期間が続いていた。
きっと本人(猫)も痛みだったり違和感だったりが大きかったんだと思う。
でも初めてのこの症状を共有したわたしは、
どうにかして落ち着いて寝たい、静かにさせたいと
相手を変えることに意識を注いでしまっていた。
人も、猫も、相手を変えようとするのはしんどい。
思い通りにならないから、余計に気持ちは乱れ、相手にあたる。
薬だって「食べさせよう」という気持ちであげてしまう。
9種類ほど食べさせ方を試しただろうか。でもどれも飲み込んでくれなかった。
ふだんから人間の2歳児のように甘えたで不安がりなので、
注目をしてもらいたいがためにおしっこをする、ということをしていた琥助は、
エスカレートして、多いときは5分に一回はトイレに行った。空っぽの膀胱をしぼって。
通常ではみない赤い血が混じる。
赤というものは、なぜこんなに心配を覚えるのだろう。
でもこの睡眠不足と琥助さんの反応に少しだけ慣れてくると、
違った姿を感じるようになってくる。
水をいつもより多く飲んでいる。
医者のいうことを聞いているわけでもないのに。
彼も、なんとかしようとしているんだ。
日中の居眠りの顔をみる。
なんとも穏やかなそうな顔で寝ている。
彼も、きっと落ち着きたいんだろう。
騒ぎたくて、そうしているわけではないように思った。
そう感じると、敵対する気持ちから、いっしょの方向をみて付き合うという
気持ちが湧くことがでてきた。
薬をあげるときも、うまいこと食べさせようという気持ちからいっしょにがんばって治そう、おれも食べやすい方法を考えるから、がんばって食べてねという気持ちになった。
そうすると、少しだけ薬を食べられるようになった。
夜も騒ぐ時間が短くなってきた。(それでも1時は越えていた。昨日は0時前までになった)
自分もも徐々に協力していくような感覚になれてきた。
寒かった今日、朝布団に入ってきた。以前のように関われることが嬉しくて安心だった。
猫との暮らしは学びが多い。気持ちの修行も多い。
可愛さと同じくらいの試練がある。正直言って、耐えきれなくなって手放したくなる気持ちもとてもわかる。
それでも琥助さんには縁を感じている。わが家に、自分の人生に必要があって、
沿うように入ってきた。まるで星の軌道の重なりのように。
いっしょにいる理由は、そんな不思議で目に見えない理由で十分である。
ぼくにはそれだけで十分だ。
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