うちには一匹の猫がいる。
名前は琥助。推定2歳半。
出先の駐車場で、後ろ足を折っていた状態で座っていた。
ふだんはそんなに猫は近づいてこないのに、
なぜか琥助は近づいてきて離れなかった。
あたまをこすりつけながら、小さなからだで甘えてきたり。
足を折ったままで、ごはんにありつけるだろうか。
保健所に連れていっても、もらい手は現れないんじゃないか。
そんなことが巡り巡って、結果連れて帰った。
当時は猫飼い禁止のアパートにいたから、匿うのがドキドキだったことが懐かしい。
(結局琥助のために引っ越したら、けっこう快適な暮らしが待っていた)
今思っても不思議な出逢いだが、きっと前世のどこかで家族だったんだろうと思えてしまう。
そんな琥助をみていると、
猫ってすごく自分をわかっている生きものなんじゃないかと、
いつも思わされる。
猫にはつよさがある。
獲物を捕らえるための高い身体能力。
猫には愛嬌がある。
こうしたら可愛がってもらえるとわかっているような仕草と行動。
猫には自分のペースがある。
寝たいときに寝て、遊びたいときに遊ぶ。
どうしたら自分が快適に過ごすことができるのか、よくわかっている。
そこには自分自身で生き抜けるつよさと、
自分の可愛らしさが天然でわかっている(と思わされる)自己理解と、
自分の生きやすい方法をとることができる感性と。
彼から学ぶことは、まだまだたくさんありそうだ。
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