今晩は前半に 「倫理規定1.前書き」の中の「ICFの定める倫理規定は、自分自身をICFプロフェッショナルと表明している限り、コーチングに関連するあらゆる種類のやりとりにおいて適用されます。これは、コーチングの関係(定義を参照)が確立されているかどうかに関わらず適用されるものとします。」 の項を行いました。 ここで注目したのは「コーチングに関連するあらゆる種類のやりとり」とはどんなことなのかです。 「やりとり」とは、対他者をまず想起させます。 思いつくところを挙げていくと、 あいさつ・自己紹介といった始めのやりとり 契約書の内容や口頭での説明 WEBサイトなどでの宣伝や発信 第三者への情報開示といった守秘義務の扱い などといった現実的なやりとりが浮かんできました。 また一方で、対自己とのやりとりはないだろうかという問いもありました。 自身のマインド、行動、姿勢や内省など、自分自身に対してもその矢印を向けることもできそうです。 使い慣れた言葉、何気ない一言、それらを流さず気にし直す意識。コーチとしてクライアントに向き合う際にも、非常に重要なポイントといえます。 言葉を一つとっても、思い込みや決めつけのない柔軟な感覚で向き合えたら、その奥行や幅、深みが変わっていくのだろうという気づきがあった時間でした。 ◇ サンプルクエスチョン③のWORST選びでは、「クライアントが仕事で計画している大きなイベントについて最初に話したので、それから始めるように依頼します」という選択肢がWORSTでした。 ここでは、PCCマーカーのコンピテンシー3「コーチはクライアントのパートナーとして共に、クライアントがこのセッションで何を達成したいかについて確認したり、再確認したりしている」に則していなかったり、 コアコンピテンシ―07「気づきを引き起こす」の中の「05.今この瞬間に体験しているもっと多くのことについて話してもらえるように、クライアントをいざなっている」という部分が不足しているのでは、と考察していました。 一つ一つの選択肢をスピードを落として読み解いていくことで、きちんと気づいていけることがあることを再認識する時間になりました。